音声認証とは?

音声認証とは、声の特性に基づいて本人確認を行う手法のことです。声は指紋と同じくらい一人ひとりが異なっており、方言、声の高さ、話す速度などの特性が組み合わさることで唯一無二のものとなります。音声認証は指紋よりも偽造が難しく、パスワードのようにハッキングされる心配もないため、非常に安全な認証方法とされています。また、音声認証は虹彩スキャンなどの他の生体認証よりも利便性が高く、遠隔地からも認証ができます。セキュリティを重視する銀行や医療分野では、この正確性と利便性から音声認証を採用することが多くなりました。

システムに声紋が登録されると、カスタマーサービスの利便性が高まります。例えば、自動音声応答(IVR)システムが顧客の声を認識して本人確認を行うことで、残高確認などのセルフサービスをより快適に利用できるようになります。さらに、顧客がオペレーターと話したい場合でも、認証情報がオペレーターへ引き継がれるため、手続きが簡素化され顧客満足度が向上します。

音声認証の仕組み

音声認証では初めに声紋をコンピューターに登録します。声紋とは、名前の通り「声の紋(模様)」です。声紋は目で見ることができないため、まずはコンピューターに読み込んでもらい、登録する必要があります。声紋はサウンドスペクトログラムという分布図へと可視化され、認証システムへ登録されます。実際の認証時はユーザーが発声を行い、登録された声紋と一致すれば認証成功です。認証の方法には特定の単語を発声する方法や、適当なフレーズを話して認証する方法などがあります。

音声認証の導入事例

日本において音声認証が導入されている例として、マンションのエントランスが挙げられます。音声認証は身体の特徴(音声認証の場合は声)が鍵となるため紛失するおそれがなく、非接触のため両手が塞がっていても認証ができます。また、同じ生体認証である指紋認証は手が塞がっていると解錠できないため、セキュリティのみならず利便性の面でも音声認証が有効です。

音声認証とAIの融合で認証精度が高まる

音声認証とAIを組み合わせることにより、認証精度を高める試みも行われています。例えば、街中では本人以外の声や音も混ざるため、音声認証の精度が下がります。このような場面でも、ノイズを軽減したり人の声を正確に聞き分けたりできるのが、音声認証とAIの組み合わせです。

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